帰りの車の中で、涙が止まらなかった
私は、社会人になったばかりだった。
仕事帰り、車を運転していると、
なぜか涙が出た。
理由は分からなかった。
何か嫌なことがあったわけでもない。
怒られたわけでもない。
ただ、涙が止まらなかった。
職場では、ちゃんとやれていた
仕事ができないわけじゃなかった。
先輩や上司は、
「真面目だね」
「よくやってるよ」
そう言ってくれた。
褒められるたびに、少し安心した。
でも同時に、
次はもっとちゃんとやらなきゃ、と思った。
褒められるほど、苦しくなった
期待されると、
プレッシャーになった。
前と同じではダメ。
前回より、少しでも上を目指さなきゃいけない。
失敗したらどうしよう。
役に立たなかったらどうしよう。
「ここにいるのが、私じゃなかったら、
もっと良かったんじゃないか」
そんなことを、
いつも考えていた。

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